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会長の独り言

会長の独り言

美術館の絵

『美術館の絵』


美術館から一人の紳士が出てきた。


インタビュアー 「どんな絵が印象に残っていますか?」

紳士      「湖の絵だね。」



しばらくして、美術館から一人の婦人が出てきた。

インタビュアー 「どんな絵が印象に残っていますか?」

婦人      「子どもたちの絵ですわ。」



しばらくして、美術館から一人の老人が出てきた。

インタビュアー 「どんな絵が印象に残っていますか?」

老人      「雲の絵じゃ」



その後、インタビュアーは美術館に入って驚いた。


その美術館に展示してあるのは、彫刻品ばかりで、
絵は、たった1枚しか展示されていなかった。



その絵には、きれいな湖が描いてあった。

その湖で、子どもたちが楽しそうに泳いでいた。

そして、空には印象的な形の雲がいくつも描いてあった。



   終わり



3人とも同じ絵を見ていたわけです。


しかし、
その絵の中のどこに焦点(フォーカス)を合わせたのかが、
それぞれ違ったのです。


紳士は、美しい湖に興味がありました。

無意識のうちに、紳士の意識は湖にフォーカスされました。



婦人は子どもたちに関心があったので、

婦人の意識は、楽しそうな子どもたちにフォーカスされました。



そして、気象学者であった老人は、

珍しい形の雲に、意識がフォーカスされました。



それぞれ、フォーカスしたものだけが印象に残ったというわけです。


フォーカスしたもの以外は、背景となって、印象には残らなかったのです。



以前、テレビ番組で、仕事帰りの人に、
こんなインタビューをやっていました。



「今日一日で、一番嬉しかったことは何ですか?」



「嬉しいことは、いろいろあったけど、一番は何かなー?」

と答える人がいました。



いろいろあったと言える人は、
嬉しいことにフォーカスする習慣がついているのかもしれません。


こんな人の人生は、嬉しいことだらけです。


毎日がハッピーですね。




一方、こんなふうに答える人もいました。


「嬉しいことなんて、めったにないですよ。
  ここ数日間では、思い出せませんね。」



ちなみに、「嬉しいことは、いろいろあった」と答えた人が選んだ

「一番嬉しかったこと」は、



  「今日も健康であったこと」でした。





(初詣の神社で)


若者 「神様、今年こそは良い年に!実りある年になりますように!」


神様 「ところで、昨年はどんな年であったのかな?」


若者 「昨年は、あまり良い年ではありませんでした。」


神様 「今年も、同じようなものであろう。」


若者 「そ、そんなー!どうすれば、今年を良い年にできますか?」


神様 「昨年の収穫に気づき、それに心から感謝できたら、今年は、良い年になるであろう。」




         by 野口嘉則



次は、神が助けてくれるから



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